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ホールとオーケストラの関係について

ホールとオーケストラの関係について

「ホールは楽器である!」
と、よく言われるが、この言葉の意味を、私はこの時初めて思い知った。

今から20年以上も前の1993年5月ウィーンでのことである。

音楽ファンにとっては、文字どおり「夢の競演」がこの週末に繰り広げられたことがある。ウィーンフィルの、いわゆる定期演奏会は毎月一回、週末土曜日午後と日曜日午前に行われるマチネー演奏会である。

これと同日の夜に、アバドとベルリンフィルがウィーンにやってきて演奏会を開いたことがあったのだ。
もちろんホールは、どちらもウィーン楽友協会大ホールである。

(写真1)

ウィーン楽友協会のホール(ムジークフェラインスザール)は、毎年お正月恒例のウィーンフィルによる「ニューイヤー・コンサート」で、お馴染みの世界でもっとも有名なコンサートホールといっても良い。

ことに、音響に関しては、世界でもっともすばらしい、という賛辞はいたるところで聞かれる、この「ホール中のホール」で、ヨーロッパ、いや、世界を代表する2大名門オーケストラが一日の間で競演をする!
これこそ、「夢の競演」という言葉がぴったりのビッグイベントである。

ウィーンフィルの指揮者は、その頃あたりから「幻の指揮者」と呼ばれたカルロス・クライバー(惜しくも2004年7月に亡くなってしまった)、かたや、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めて以来、久々ウィーン登場となったベルリンフィルの音楽監督(当時)であったアバドの両者は、もちろん、決して競い合っていたわけではないが、両オーケストラの集中力や観客のヴォルテージも極限まで達し、非常に白熱した演奏がホール内に一日中駆け巡っていたことは言うまでもないだろう。

(写真2)

しかし、ベルリンフィルの演奏には「?」がちょっと(ほんのちょっとではあるが)つけられた瞬間があった。
ベルリンのフィルハーモニーで録音されたレコードで聴ける重厚なハーモニーが時折、「少しうるさいかな?」と思うことがあるのだ。

ウィーンフィルの音色は、いつ聞いても優雅でチャーミングである。
フォルテシモであっても、少なくともムジークフェラインでは、音が割れたりはしない。それどころか、音量が、ホールの飽和状態になる寸前でコントロールされているように聞こえる。
このバランス感覚が、聞くものに最上のひとときを与えてくれるのだ。

(写真3)

それに比べると、ベルリンフィルは一寸分が悪い。
彼らの本拠地ベルリン・フィルハーモニーは楽友協会に比べ、ホールの容積も客席数もひとまわり大きく、残響感(残響時間という意味だけではなく)が少なめだ。

そのため、常にベルリンフィルは、ウィーンフィルに比べフォルテの時は、大きめの音量で演奏することを強いられている。それが響きの量の多い楽友協会では、フォルテシモになると、音が割れてしまう。(もちろん、彼らの本拠地であるフィルハーモニーホールでは絶対ありえないことだ。)

オケの鳴らし方、という点からは、この「ウィーン決戦?」は、楽友協会ホールの音響を隅々まで知り尽くしている、ホームのメリットが勝敗を決めてしまったのではないか。

アウェーの分が悪いのは、サッカーだけではないようだ!

(写真4)

ウィーンフィルのレコード録音会場としては、ホームが二箇所ある。
このムジークフェラインとゾフィエンザールである。
主に、前者はEMIとDGのメイン会場、そして、後者はDECCAの本拠地である。

どちらのホールも名演奏の宝庫であるが、ゾフィエンザールでのDECCA録音は、ウィーンフィルの音色の個性よりもDECCAの音、すなわちカルーショウをはじめとする、天才エンジニアの個性を強く感じる。

もちろん、これはこれですばらしい!いつ聞いても惚れ惚れする。
この話を始めると長くなってしまうので、DECCAのウィーン録音については、また、時を改めてお話したい。

(写真5)

楽友協会でのウィーンフィル名録音というと私個人としては、学生時代にオンタイムの新譜として聞いた1970年代の晩年のベームや若き日のアバドとの管弦楽曲や、グルダやポリーニらとの協奏曲のDG録音のLPがいまだに脳裏に焼きついて離れない。

1950年代後半〜60年代における、DECCAやEMIのステレオ黄金時代の録音に比べると、個性という点では分が悪いが、ウィーンフィルとムジークフェラインのすばらしい音響をこれほど忠実にとらえた録音も少ないと思う。1970年代はやはり、アナログ録音の完成期だったといってもよい。

ちょっと聞くと、物足りない、つまらない音に聞こえるかもしれないが、機器のグレードが上がり、チューニングも万全のシステムで聞くと、このうえないチャーミングなサウンドが、聴く者を幸せにする。そんなLPばかりなのだ。

私は、今もこれらのLPをシステム、そして私自身のリファレンスとしている。ベームやアバドが魅力的に聞こえない時は、システムのチューニングか自分自身の感性に「?」をつけることにしている。

クラシックのLPレコードを豊富に取り扱う【ベーレンプラッテ】は、DGG・DECCA・EMI・PHILIPSなど、ヨーロッパを中心に世界中の様々なレーベルの商品を販売しているクラシックLPの専門ショップです。当店では、盤質の良いオリジナル盤や再発売盤などを多数取り揃えており、当店の販売サイトでは各LPレコードの詳細情報(ジャケットやレーベルの画像や、コンディションなど)を豊富に記載しています。LPレコードを購入する際に迷われる場合は、お気軽にお問い合わせください。経験・知識の豊富なスタッフがお答えいたします。

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ショップ名 輸入クラシックLP専門店 ベーレンプラッテ
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新LP鑑定法 Columbia&EMI編(ステレオサウンド206)

新LP鑑定法 Columbia&EMI編(ステレオサウンド206)

以下は、ステレオサウンド誌206号の当店の広告ページ、「オーディオファイルのためのLPガイド」の原稿です。
今回は、英国の名門レーベル、ColumbiaとEMIのレーベルの見方について書きました。

● 英コロムビア ● 英EMI(HMV)

英コロムビア

コロムビア(Columbia)社のレコードで、最もオーディオファイルに人気があるのは、オットー・クレンペラーやアンドレ・クリュイタンス、ダヴィッド・オイストラフそしてレオニード・コーガンなどの名録音で非常に有名な、SAX(サックス)シリーズである。特に、スカイブルーの地にシルバーで文字が印刷され、格子模様が全体に入り、ラベルの全周を広い帯で囲んでいる「ブルー&シルバーレーベル(写真1)」は名盤のオンパレードである。

写真1

(写真1)

SAX2252から2539(ただし2526、2532から2534、2537の5枚は除く)までは、このレーベルデザインがオリジナルである。

そして先程の5枚とSAX2540以降のオリジナルレーベルデザインは、「ハーフ・ムーン(あるいはセミサークル)」と呼ばれるものである(写真2)。このデザインは、後述のEMI(HMV)のレイアウトに似ているが、レーベルのどこかに「Columbia」の文字が入っているため、簡単に見分けが付く。

写真2

(写真2)

後期のレーベルは、EMIの「スタンプニッパー」とほぼ同じであるが、ニッパー犬の代わりに音符が印刷されている。(写真3)

写真3

(写真3)

このレーベルの音質上の特色は、デッカの鮮烈なサウンドに比べ、聴く者を包み込むような音場感豊かな上品なサウンドといってよい。

英EMI(HMV)

蓄音機のラッパに耳を傾け、熱心に(?)音楽鑑賞をしている名犬「ニッパー」君で有名なEMI(HMV)にも、多くのセンターレーベルのヴァリエーションが存在する。

最も初期のレーベルは、白地に円形のラベルで蓄音機とニッパー君をあしらい、その下にスピンドル孔を横切る「STEREOPHONIC」の文字があり、金色で縁取りがされているデザインである。これを、私たちは、「ホワイト&ゴールド・ニッパー」と呼ぶ(写真4)。レコード番号で言えば、ASD251から575まであたりのLPはこのレーベルが、オリジナルである。

写真4

(写真4)

これ以降は、基本的には、赤の地に上半分の半円の中に蓄音機とニッパー君の絵が入り、半円の上部は「HIS MASTER’S VOICE」のロゴが印刷されたデザインになる。これを、「半円(セミサークル)ニッパー」と呼ぶ(写真5)。番号では、ASDの576あたりから2470までは、オリジナルであると考えられている。

写真5

(写真5)

今まで紹介した、DECCAやColumbiaも名演・名録音のオンパレードであったが、HMVもそれに勝るとも劣らない名盤がカタログを埋め尽くしている。中でも、シューリヒトのブルックナー、ケンペとバルビローリの一連の録音、そして、デュ・プレの名盤は、オーディオファイル・音楽ファンの憧れの的である。

特にASD429のモーツァルトとバッハのヴァイオリン協奏曲集(ジョコンダ・デ・ヴィートのヴァイオリン、ラファエル・クーベリックの指揮)はもしかしたら、クラシック音楽のすべてのLPの中でも、もっとも入手の難しいLPの一つかもしれない。(事実、私は、このLPについては、いまだかつて見たことも、聞いたこともないのだ。)

これ以降は、スタンプ(切手)ニッパーと呼ばれるレーベルデザインになる。これは、ニッパー君の部分が、四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためである。これにも3つのヴァリエーションがある。ニッパー君の絵が、カラーかモノクロかの違いである。番号で見ると、ASD2470あたりから2750あたりまではカラー・ニッパー(写真6)がオリジナルで、これ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。(写真7)

写真6

(写真6)

写真7

(写真7)

また、ASD3800番台以降は再度カラースタンプとなるが、前者とは違い、レーベルの外周に白い縁取りがある。(写真8)。

写真8

(写真8)

そして、最終期のレーベル(ASD4000番台以降)は「新ニッパー」といわれる(写真9)デザインとなる。

写真9

(写真9)

この、ASDシリーズの半円ニッパーとスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーのLPは盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく、優秀なプレス技術といえる。

  

LPレコードの専門店【ベーレンプラッテ】は、ColumbiaやEMI以外にも、 DGGやETERNAなど多数のレーベルを取り扱っています。ヨーロッパを中心にLPレコードを直接買い付け、洗浄後丁寧な梱包でお客様に商品をお届けします。コンディションの良いLPレコードを厳選し販売していますので、ぜひご利用ください。   

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ベーム晩年のライヴを聴く

ベーム晩年のライヴを聴く

今でも、日本のファンに圧倒的な支持を得ているオーストリアの指揮者、カール・ベームの晩年のライヴ録音がLP化されて、早速聞いてみた。

https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/WEITLP011.html https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/WEITLP013.html

ベームの日本での人気が最高潮に達したのは、1975・77年そして80年のウィーンフィルとの3回の来日公演の記事であることに異論を唱える人は、おそらくいないと思う。

私自身は、この時、NHK-FMの生放送を通じ、ウィーンフィルの「超」熱演ぶりや、NHKホールのお客さんのフィーバーぶりに、「エアチェック」をしながら圧倒されたのを昨日のことのように覚えている。

しかし、あのときのウィーンフォルの演奏はすごかった、まさに「爆艶」ということばがぴったりだと、後日LPやCDになったあの時の演奏を聴きながら思ったことがある。

さて、今回LP化された演奏もこの頃のものである。(1976年から80年の録音)

写真1

しかしながら、演奏内容は、あのウィーンフィルとのものとは、ちょっと違った印象を受ける。
もちろん、格調高く厳格なスタイルは変わりはないが、よりリラックスした、「普段着」のベーム演奏が聴ける。

その理由ははっきりしないが、普段指揮しないケルン放送交響楽団や、収録会場(ほとんどが、残響豊かなヴッパータルのシュタットハレ…私も何回か訪れたことがある)のためだろう。

ケルン放送交響楽団の演奏は、ウィーンフィルとくらべると多少音色の魅力には劣るが、老巨匠ベームの下、水を得たさかなのように生き生きと演奏しているのが手にとるようにわかるのがとても心地よい。また、ホールの残響も当時の日本のそれとは違って実に豊かであるのが印象深い。

晩年のベームの、「究極の日常」をじっくりと味わいたい、と思えるようなLPだ。

写真2
  

クラシックLPを専門で扱う【ベーレンプラッテ】では、お客様に最高の品質でレコードをお届けしたいと考えています。直接輸入したクラシックLPは、すべて実際に盤質・ジャケットの状態を確認した商品です。品質の良い商品を厳選し、お届けの際は一つひとつ丁寧に洗浄・梱包してお届けしていますので、こだわりのクラシックLPをお探しの方は、ぜひご利用ください。

  

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カラヤン讃

カラヤン讃

(ベートーヴェンの交響曲演奏を中心に)

日本においては、高齢の巨匠が、非常に熱烈に歓迎され・尊敬される傾向が強いようだ。

ちょっと前では、朝比奈隆やギュンター・ヴァントのライブでのもの凄いフィーバーぶりや、カール・ベームの日本における実況録音のCDでも聞ける、聴衆の異常ともいえる熱狂ぶりは、記憶に新しい。それも、共通してベートーヴェンやブルックナーといったドイツ・オーストリアの大作曲家の作品を取り上げることが多いようだ。しかし、そんな彼らの中にあって、人一倍多かった絶賛とともに、批判も(特にわが国では、音楽以外での私生活においてでも)それと同じくらい多かった巨匠がいた。
ヘルベルト・フォン・カラヤンである。

カラヤンのベートーヴェン演奏の変遷

彼は、生涯ベートーヴェンの交響曲にこだわり続け、録音・録画にと数種類の全集を残した。それだけではない、「第五」・「第七」などは、全集とは別に、単独のレコーディング・録画も行っている。それらを合わせると、一人の指揮者のベートーヴェン録音としては、ほかを圧倒する数になる。同一曲の再録音の多い、彼のディスコグラフィの中でも、特別な位置を占めている録音ということになる。

今、我々がLPで入手できる、カラヤンのベートーヴェンの全集は4種類ある。初めの一つのみ、フィルハーモニア管弦楽団とのセッションで、あとの三つは終身音楽監督を務めた、ベルリンフィルとのものである。

1950年代のはじめにEMIの名プロデューサー、W.レッゲとの共同作業で生まれた第一回目の全集は、彼のベートーヴェン解釈の原点といってもよいだろう。すなわち、流線型を描くような、なめらかな旋律の歌いまわし、スピード感たっぷりのテンポが、後の全集よりもストレートに伝わってくる。当時のフィルハーモニア管弦楽団も、名手揃いで、オーケストラの技術的な観点からいっても、今聴いてみても決して古めかしい印象は受けない。

第二回目の全集は、それから約十年後の1960年前半における音楽的遺産である。

(写真1)

ベルリンフィルの監督就任後、数年が経って、ベルリンフィルという、世界最高のオーケストラと完全に一体となった演奏は、聴く者をぐいぐいと引き込んで、飽きさせることはない。この全集で、両者が創り出すベートーヴェンは、世界的なステータスを築くことになる。当時の、ベルリンフィルの録音のホームグラウンド(演奏会では、まだ、映画館が使われていた)、ベルリン・イエス・キリスト教会のアコースティックの良さも相俟って、ずっと長い間(そして、今でも)、数多いベートーヴェン演奏の中でも、リファレンス的な位置づけを保ってきている。オーディオ的にも、この全集の意義は大きく、重厚なベルリンフィルのサウンドを見事にとらえた録音は素晴らしく、これを完璧に再生するのはとても難しい。

1963年、念願の新フィルハーモニーホールが完成した。しかしながら、カラヤン、そしてドイツ・グラモフォンのスタッフは、録音会場をイエス・キリスト教会から、ここへはすぐに移さなかった。よほど、この古びた教会に愛着があったのだろう。

何回かの試行錯誤の後やっと、完成から十年以上たってから、新ホールで録音を始めた。レパートリーの中には、もちろんベートーヴェンも含まれており、これが、第三回目の録音である。

(写真2)

カラヤンをして「今や、私とベルリンフィルとの関係は最高である」と、言わしめた演奏は、まさに最高という言葉がぴったりである。当時、この全集を初めて聴いた筆者は、あまりにも完璧な演奏に、ある種の「退屈」さ、さえ覚えた記憶がある。磨きぬかれた音色に惚れ惚れしたり、ものすごく難しいパッセージでも、何事もなかったかのように、さらりと演奏するのを聴いて、あっけにとられたのが、つい昨日のことのように思い出される。また、それまで慣れ親しんだ、イエス・キリスト教会と大幅に異なるフィルハーモニーホールの音響に戸惑いと、新しい可能性を感じたのも、今となっては、懐かしい思い出だ。

1980年代に入るとオーディオは、革新的な技術革新を成し遂げることになる。すなわち、デジタル録音、そしてCDの時代に突入するのだ。常に、“何か新しいもの”を求め続けた彼は最後の力を振り絞り、憑かれたように、今までのレパートリーをデジタルで再録音するようになる。それらの中に、ベートーヴェンの交響曲全集があったのは、言うまでもない。

(写真3)

そして、彼は、最後のベートーヴェンをライブ録音で残してくれた。(「第九」を除くこれらが、後のDVDのサウンドトラックとなった。)ここに記録されているベートーヴェンは、前の三つとは、異なる趣を呈している。具体的には、以前よりも速めのテンポで、さらりとした印象の演奏である。しかし、何回か繰り返して聴いてみると、その第一印象は、影をひそめ、大きな感動へと変わってくる。その演奏の陰にひそんでいる、彼のベートーヴェンへの執念が伝わってくるのだ。あえて、ドラマティックな表現を避け、素朴ささえ感じさせる彼の演奏の根底にあったものは、一体何だったろうか?

私は、それは、ベートーヴェンをはじめとする作曲家や彼らの残した作品に対する愛情だったのではないかと思う。

晩年、音楽とはあまり関係ないことが原因で、ベルリンフィルとの関係が悪くなってきた彼は、かつての友、ウィーンフィルとの仕事量を急激に増やすようになる。やはり、同郷の人間とは一番分かり合える、ということなのであろうか?その頃の、チャイコフスキーやモーツァルトには、今までベルリンフィルとの演奏には聴けなかった、不思議な、そして、あまりにも悲しい音が見え隠れする。

最後の日々

1989年4月下旬、彼はウィーンフィルとのコンサートとレコーディングを行う。曲は、ブルックナーの第七交響曲であった。その翌日、ベルリンフィルに辞表をたたきつけ、今後は、ウィーンフィルとのみ演奏活動をすると表明した。ウィーンの市民は大喜びし、国立歌劇場の支配人は、「カラヤンが帰ってくるのなら、ウィーンの空港からオペラ座まで赤絨緞を敷いて歓迎したい」、とまで言ったそうだ。

しかし、その約3ヵ月後、彼は心臓発作であっけなくこの世を去ってしまう。彼には、生まれ住んだオーストリアで、実りある晩年を送るには、残された時間があまりにも短かった。(信じられない話だが、彼は、ベルリンには自宅を持たずに、ホテル暮らしだった。)結局、このブルックナーが彼の最後の仕事となってしまった。

クラシックLPの専門ショップ【ベーレンプラッテ】では、ヘルベルト・フォン・カラヤンのLPレコードを多彩に取り扱っています。ヨーロッパを中心に、世界中の様々なレーベルのクラシックLPレコード(中古)を通販にてお届けしていますので、お探しのクラシックLPレコードがありましたら、お気軽にお問い合わせください。LPレコードはどれも、実際の目と耳で厳選した、コンディションに優れた名盤ばかりです。

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アバド&BPOの「ラスト・コンサート」を聴く

アバド&BPOの「ラスト・コンサート」を聴く

アバドは、2002年6月をもってベルリンフィル(BPO)の音楽監督の職を辞した後、2004年の6月に再びBPOの指揮台に立つことになる。
この後彼は、毎年一回だけ、5月または6月にBPOを指揮している。
このコンサートは、彼の死の前の年(2013年)まで続けられた。

さて、この公演は、BPOの数あるコンサートの中でも特に人気のあるコンサートとなり、チケットの入手は困難を極めた。筆者も、このコンサートのチケットのために苦労した思い出がある。

なにしろ、前の監督(カラヤンやフルトヴェングラー)は、監督を辞することが、そのまま彼らの死となったため、前のシェフが再びベルリンフィル指揮することがなかった。
そのため、このコンサートがベルリンの聴衆の注目の的になったのである。

さて、今回LPされたものは、その最後のもので、アバドとベルリンフィルの「お別れコンサート」となったものである。

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プログラムは、「真夏の夜の夢」と「幻想交響曲」。

私は、これまでも彼の指揮するこの2曲を何回か実際に聴くことができた。
特に、「幻想交響曲」は私のアバド初体験である、1983年のロンドン交響楽団の来日公演だったはずだ。

この頃の彼を知っている人にとっては、それから30年後のこの「幻想」は、ちょっと聴くと、あまりにも内省的で、物足りない演奏に感じられるもしれない。
しかしながら、さらにもう一歩踏み込んで聴くと、そこには、以前の彼からは聴こえなかった、深淵な世界が見え隠れすることがわかる。

今回LP化された演奏に対して、

「アバドは妖精の世界を見ることができる」
と評されたらしい。

私も同感だ!

ベルリンフィルの演奏も彼の指揮に応え、いつもよりいっそう、一音一音を大切にした、また、彼と一緒に音楽するのが実に幸福なひと時のように見えてくるかのような演奏に心打たれた。

私は、以前からこのコンサートのCDを愛聴してきたが、今回到着したLPで聴くと、ベルリンフィルホールのコンサート時の空気感まで感じることができ、以前にもましてこの演奏の素晴らしさがわかったような気がした。

詳細は、こちらから

https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/KKC1112.html   
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厳選したアナログレコードを通販でお届けする【ベーレンプラッテ】は、ヨーロッパで直接買い付けを行っている輸入レコードの専門店です。盤質やジャケットの状態を直接確認して厳選しているため、扱っている輸入レコードの品質には自信があります。輸入レコードは良い状態でお届けしたいと考え、すべて丁寧にクリーニングを行っています。新品の内袋にレコードを入れてお届けしますので、こだわりのアナログレコードを購入したいとお考えの方はぜひ【ベーレンプラッテ】をご活用ください。

  

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ラトルのベートーヴェン(ステレオサウンド第204号)

ラトルのベートーヴェン(ステレオサウンド第204号)

この文章は、ステレオサウンド誌第204号の当店の広告ページに店主が書いたものです。

LPで聴くラトルのべートーヴェン

数年前から、ドイツの、いや世界一の名門のオーケストラのひとつ、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(BPO)は、自らのレーベル(ベルリンフィルレコーディング)を立ち上げ、インターネットを使ったコンサートの配信(デジタルコンサートホール)やCD・LP・DVDのリリースなど、積極的にマーケットに進出してきた。オーディオファイルには、昨年リリースされた、「ダイレクトカット! ブラームス/交響曲全集」が記憶に新しいが、先日、また魅力的な「新譜LP」がリリースされた。(6月21日リリース)

現在のBPOの音楽監督である、サイモン・ラトル指揮のベートーヴェンの交響曲全集がそれである。(10LPのセット)

写真1

これは、昨年発売されたCDと同じ演奏(2015年秋のベートーヴェン/交響曲全曲演奏会のベルリンライヴ)を素材としながらも、聴こえてくる音楽のイメージや音場感は全く違うという、非常にユニークなものである。

ここからは、それらの試聴記である。

まずはCD。これは、最近の多くのオーケストラ録音と同様に多くのマイクロフォンを使用した「マルチマイク」形式。(もちろん、ハイレゾ録音)

聴いてみると、各楽器の分離が非常に良く、なおかつオーケストラ全体のバランスも非常に良く整えられて、最近のオーケストラ録音の中でも出色である。それは、CDセットに付いているハイレゾ音源(ブルーレイディスクやダウンロードされたソース)を聴けば、さらに明白となる。現代のオーケストラのHIFI録音の見本のように感じる。すでに、このCDや音源をお持ちの方は、かなり多いのではないか?

次にLPを聴いてみる。
聴きはじめると、CD(ハイレゾ録音)とは全く違う音場にハッとさせられる。

CDとは対照的に、各楽器の分離があまり良くないのだ。
ちょっと失望しながらも聴き続ける。すると、「こちらの方が生演奏のイメージに近い」ことに気付かされる。
LPの方が、聴く者の目の前で、ベルリンフィルがフィルハーモニーホールの中でふわっと展開する感じが濃厚である。そして、各楽器のソロも、実に自然にオーケストラの音の洪水の中から、ぽっと浮かびあがってくる。

それもそのはず、こちらは、基本的にはマイクを二本しか使わない「ワンポイント方式」を採用しているのである。なるほど、と思いながら、いつしか、ベルリンフィルホールにいるような感覚に包まれ、大変楽しく聴くことができた。(この感じは、昨年のダイレクトカットの「ブラームス」と同じ。)
もちろん、最新技術を惜しげもなく投入したCD(ハイレゾ録音)の鮮烈な音も非常に魅力的である。是非とも、両方を聴き比べていただきたいものである。

今回、LPを購入すると、ワンポイント録音の方のハイレゾ音源をダウンロードできるパスワードもついてくるという特典がある。(CDセットには、マルチマイク方式のハイレゾ録音のパスワードが付属。)つまり、「ワンポイント録音」も「マルチマイク録音」もハイレゾで両方楽しめるということだ。

ただし、LPは全世界2000セット限定(日本への割り当ては500セットで再プレスの予定はなし。)であるから、できるだけお早目のご購入をおすすめする。

実は、当店では日本での割り当て数の約1割を確保したが、本日(8月初旬)の在庫数は、一桁となってしまった。もちろん、これらがなくなれば、追加オーダーを出すが、その時点で、メーカーに在庫があるかどうかは保証できない。

商品の詳細はこちらから

https://www.lpshop-b-platte.com/SHOP/KKC1070.html
写真2

名曲・名盤の中古輸入レコードを扱う【ベーレンプラッテ】では、一枚一枚直接チェックした商品を販売しています。また、輸入レコードは買い付けしたものをそのまま販売するのではなく、出荷前にクリーニングマンシンで洗浄し、丁寧に梱包してお届けします。ミントからニアミント・コンディションの輸入レコードを、厳選して取り扱っていますので、こだわりの一枚をお探しの方は、ぜひ利用をご検討ください。

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住所 〒157-0066 東京都世田谷区成城8丁目4-21 成城クローチェ11号室
電話番号 03-5429-9025
FAX番号 03-5429-9026
メールアドレス record@b-platte.com
ホームページ https://www.lpshop-b-platte.com/
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