輸入クラシックLP専門店 「ベーレンプラッテ」 店主が海外現地より入荷した、貴重なLPを販売。

お電話・FAXでもご注文承ります。 
 tel.03-5429-9025 fax.03-5429-9026

お客様の声

  • 近藤 富 様
  • 投稿日:2023年08月08日

この名盤は、中野雄さんが著書の中で紹介されていて、その存在を知っていたが、不勉強ながら長らく未聴であった。2年ほど前にベーレンプラッテで見つけて購入した。こういう名盤のたぐいを数多く揃えているところが、このお店の良い所だと思う。私が買ったのは東独エテルナ盤であるが、西側諸国ではフィリップスから出ていた録音だと思う。
ベートーヴェンの「皇帝」もかなりの数を聴いてきたが、王者の風格というものを真の意味で表現しているのは、エトヴィン・フィッシャー/フルトヴェングラー/フィルハーモニア管と、このアラウ/コリン・デイヴィス/シュターツカペレ・ドレスデンの二つに絞られるのではないかと思われる。
このアルバムは、第1楽章の始まりからして、普通の演奏とは違う気迫と気品に満ちている。アラウのピアノには緊張感が漂い、デイヴィス指揮のオケは雄大なスケールである。まさに「皇帝」の名にふさわしい。ピアノもオケも、音がとても美しい。第2楽章は、切々とした祈りのようなものを感じさせる。聴いていて安らぎを覚える。アラウのピアノは聴き手にやさしく語りかける。トリルが非常に美しい。ピアノもオケも、どこか孤独感を漂わせている。第3楽章は華麗だが、華麗過ぎないところが良い。あくまで内面の充実を重視している。抑制の効いた力強さに貫かれている。終盤の追い込みも見事。
録音は薄い絹のヴェールがかかったような独特の美しさがあるもの。上品な音であり、聴いていてうっとりする。エテルナ盤とフィリップス盤では、また違った音なのかも知れない。興味のあるところである。
このような名盤をLPで聴けるというのは幸せである。これからも愛聴していくことは間違いないだろう。

営業日カレンダー
  • 今日
  • 定休日
  • 新着LP追加日(午前10時から)

お探しのレコードが
見つかります。

新規会員登録で500ポイントプレゼント
安心の返品システム
未開封のセットLPをお買い上げのお客様へ
発送について
今週の新入荷LP
先週の入荷LP
お客様の声

公式サイトへ
FAX注文用紙

ページトップへ